戦国時代最強と恐れられた武将、武田信玄といえば「風林火山」というフレーズを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。
風林火山とは一体どのような意味を表しているのでしょう。
わかりやすく解説します。
風林火山とは?意味をわかりやすく解説
「風林火山」とは、甲斐の国を治めていた武田信玄の軍旗に書かれていた文言から一部の漢字を取ったもの。
疾如【風】疾(はやきことかぜのごとく:敵を攻める時は、風のようにはやく攻めよ)
徐如【林】(しずかなることはやしのごとく:敵を攻める準備をし、気付かれぬよう落ち着いて林のように静かにせよ)
侵掠如【火】(しんりゃくすることひのごとく:敵を攻撃する頃合になったら、激しく火のように戦え)
不動如【山】(うごかざることやまのごとく:自軍の陣営を守る時は、山のように動かず守り抜け )
戦いの時に絶対守るべき四つの心構えを武田信玄が軍旗に書かせていたのです。
情勢によって行動を変化させ、臨機応変に対応しようという意味合いを持ちます。
この「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」は、古代中国の孫子が原典で、武田信玄が引用したといわれています。
風林火山の使い方の例文
- チーム戦で負けそうだったので、監督が風林火山のように戦えと選手に活を入れた。
- 彼は風林火山のように神出鬼没でおもしろい。
風林火山は、武田信玄のカリスマ性を表す力強い言葉ですね。