「柿がたわわに実っている」などと表現される「たわわ」には、どんな意味があるのでしょうか?
「たわわ」の意味をわかりやすく紹介します。
たわわとは|意味をわかりやすく紹介
「たわわ」とは擬態語(状態を表す語)で、「枝がたわむほどである様子」を表しています。
中学校の古典で習った『徒然草』にも「大木なる柑子の木の、枝もたわわになりたるが」とでてくるほど、昔から使われていたようです。
「柑子(こうじ)」は「みかんの木」のことです。
ちなみに『旺文社古語辞典』には、「たわわ(撓)」の意味は「しなうさま、たわむさま」とあり、現在と同じ意味で使われていました。
さらに、『大修館新漢和辞典』で「撓(ドウ(トウ)・コウ)」を調べてみると、「たわむ・曲がる・かがむ・弱い・くじける・かき乱す」などの意味が載っています。
使い方としては、「リンゴ」や「ブドウ」などの木になる果物だけでなく、「イネ」「スイカ」などにも使われ始め、現在では俗な表現として、女性の胸が大きく育ったことを「たわわなバスト」と表現されることもあるようです。
いかがでしたか?
言葉は生きているので、昔ながらの使い方だけではなく、時代とともに意味が広がってくるものもあるのですね。