「碧」と言えば、中国の漢詩に出てくる杜甫の『絶句』「江は碧にして鳥は愈よ白く」を浮かべる人も多いのではないでしょうか?
学校では「深緑」と習いましたが…。
碧の名前の由来とともに意味をわかりやすく紹介します。
碧とは|意味をわかりやすく紹介
「碧」の音読みは「ヘキ(ヒャク)」、訓読みは「あお、みどり」。
漢和辞典には、「みどり」の項に「緑・碧・翠」の漢字がありました。
「緑」は「黄と青の間色/緑色の絹/つやのある黒色/草の名」
「碧」は「青い色の美しい石/あおみどり、濃い青色」
「翠」は「かわせみ/もえぎ、はなだ色、青黄色」
簡単に言うと、「緑」は「植物が生い茂ったような緑色」、「碧」は「青白い色をした玉石」、「翠」は「美しい羽の色のかわせみ」を表しています。
碧と名付けする名前の由来
漢字の成り立ちは、宝石を意味する「王(玉)」と、輝くことを意味する「白」、そして「石」から、「光り輝く宝石のような石」ということを表しています。
色は「緑に近い青緑色」で、これは中間色で落ち着いた色ということで、安心感や信頼感がイメージされます。
そこから、「きれいな澄み切った心をもつ子に」、「目を輝かせて何にでも興味をもつ子に」「いつも落ち着いて人に優しくできる子に」という願いを込めて、「碧」のついた名前が付けられているようです。
いかがでしたか?
名前は親の願いが込められたもので、子はその由来をしっかり受け止めて人生を歩んでほしいものですね。