仏教の世界や、修行を思わせる場面でよく使用されている精進という言葉。
夏目漱石の小説「こころ」の作品内でも用いられています。
精進の意味と、「こころ」の中ではどのような内容で使用されているのかを解説します。
精進とは|意味をわかりやすく解説
「精進(しょうじん)」には様々な意味があります。
「雑念を取り払い、仏道修行に専心すること」。
「一定期間、行いをつつしんで身を清めること」。
「肉食を断ち菜食で過ごすこと」。
「一つのことに精神を集中し、一生懸命努力すること」。
精進は、この四つの意味を持っています。
夏目漱石「こころ」での意味
有名な夏目漱石の小説「こころ」でも精進という言葉が出てきます。
「こころ」は、普段は善人でも、いざという時には悪人になってしまう人々の様子と、その人々の複雑なこころの葛藤を描いた作品です。
主人公と出会った「先生」の友人で、非常にまじめでお寺の息子の「K」という人物がでてきます。
彼は、精進という言葉を自分の人生の中で一番に守らなければならないことと表しています。
ここでの精進の意味は、「学問一筋の生き方をするためには、恋を含めた欲望に満ちた行いは全て切り捨てるべきである」ということ。
しかし「K」は、後に精進の道から逸れてしまったことにより、自分を罰しようと自殺してしまいます。
精進の類義語
精進の類義語には
- 努力
- 尽力
- 精励
などがあります。
精進の使い方の例文
- 空手の試合の為、練習に精進した。
- 精進料理を食べて修行に挑む。
ビジネスの場でも使う、精進。
学び精進していきましょう。